●佐倉・九条の会が5周年のつどいを開きました 2010/2/20

 佐倉・九条の会は2月20日、佐倉市立美術館ホールで5周年のつどいをひらきました。
 地元シンガーソングライター吉田勝彦さんの歌で開会し、第1部では九条の会アピールの朗読、かけつけた平和市長会議に加盟した蕨和雄佐倉市長が挨拶され、ついで島津虔一牧師が、旧日本陸軍が引き起こした平頂山事件の現地を訪ね被害者に謝罪した体験「中国東北部謝罪の旅」を話されました。
 さらに高校生も加わったグループの《佐倉朗読会よみねこ》が朗読劇「茶色の朝」(フランク・パブロフ作=反ファシズムの寓話)を上演しました。
 第2部は小森陽一東京大学教授・九条の会事務局長が「憲法9条、未来をひらく」と題して講演されました。小森先生は国連憲章を引きながら日本国憲法の成り立ちをお話になり、笑いを誘いながら政治とカネの問題と、自民党単独政権崩壊以来の小澤一郎氏の立ち振る舞い、改憲に関する各政党の動きを深く話されました。さらに朝鮮戦争以来の日本の歴史のなかで憲法九条の問題を学ぶことが重要であることを強調され、朝鮮戦争はまだ終わっていないこと、それがアジアの不安定要因となっていること、また六カ国協議の最終目標は朝鮮戦争の講和条約を結ぶことであり、日本は日米安保条約を見直して、憲法九条を外交の基本にすえたアジアの新しい多国間の安全保障の道を選ぶべきことなどを熱く話されました。
 このつどいには110人を超える人たちが集まり、「いまさらながら日本の憲法の大きな力、世界に誇れる9条の大きな役割を知らされた講演でした」「小森さんのお話は力強く、わかりやすく確信と勇気をいただきました。素晴しいの一語です」などの感想が寄せられました。