「5・2憲法九条の集いin千葉」が1500人超える大盛況


09年5月2日 高遠菜穂子さん、奥平康平さんが講演

 「九条の会・ちばけん」と「九条の会・千葉地方議員ネット」の共催で5月2日に習志野文化ホールで開かれた「5・2憲法九条の集いin千葉」はおかげさまで会場のホールは満席となり、立ち見、ホアイエでのテレビ視聴される方など1500人を大きくこえる参加者であふれ大盛況でした。しかしやむをえず立見席やホアイエでの聞きずらいテレビ視聴をされたみなさん、会場に入れず帰られた方も100人をこえ、ご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。
 高遠さんは、前の晩にイラクから帰国されたばかりのお忙しい日程をぬっての講演でしたが、再訪問されたばかりのイラクの現状を報告し、イラク戦争以降の米軍の無差別爆撃の実態をせい惨な写真や映像で生々しく紹介してくださいました。最後に、海外で、日本の憲法九条がどこでも話題になり、「九条で世界の平和をつくる」ことが真剣に語られていること、その一方で、日本国内で「九条の会」がつくられ九条を守る運動が大きく広がっていることについてはほとんど知らされていないことが語られ、「日本の憲法九条のにおいを感じた。日本人がやるべきことは今こそ九条を世界に発信すること」と語り共感をよびました。
 奥平さんは、04年に作家の大江健三郎氏らと結成した「九条の会」の裏話を面白おかしく紹介し、ご自身が憲法学者として「自衛隊の存在そのものが憲法違反」という当然の論理で考えてきたが元防衛庁次官で自民党の大臣経験もある箕輪登氏が「専守防衛論」の立場から、憲法改定に反対し裁判闘争を起こしたことに衝撃をうけ、あらためて保守、革新の立場をこえた「九条の会」の役割の大きさを実感したこと、さらに「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障した憲法25条と9条との密接な関係が深まっている情勢にも言及し、大きな拍手が起きました。
 当日会場で訴えられた募金も予想を大きく超えて集まり、アンケートも参加されて約半数の方から寄せられました。今後、「千葉地方議員ネット」とも相談し、みなさんへのご報告、参加できなかったみなさんへのお返しが可能かどうかも含めて検討しますので、お待ちください。
(「九条の会・ちばけん」事務局)