「今こそ戦争への流れを止めよう!−田中優子さんに学ぶ憲法と江戸学」
に1000人


「九条の会・ちばけん」は、県内の超党派の地方議員でつくる「九条の会・
千葉地方議員ネット」の共催で、4月19日(土)に船橋市民文化ホールで憲
法集会が開きました。県内各地から会場が1000人を超える参加者が集ま
りました。

 集会では法政大学総長で江戸学者を自称する田中優子さんが講演しまし
た。演題は「今こそ戦争への流れを止めよう!−田中優子さんに学ぶ憲法
と江戸学」。田中さんは「日本国憲法は人類史上まれな憲法」と切り出し「そ
の憲法の理想を実現すること」と切り出し、300年つづいた江戸時代から学
ぶ意味があると江戸文化論を語りました。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵の失敗に学び、徳川幕府は朝鮮との関係修復など
をはかり、「戦争をしない豊かな江戸時代」をつくったことを解明。日常生活
でも「無駄のない国づくり」を行ったこと、多くの人がお金がなくても寺小屋
に通い、字を習い、手紙も書けるようになったことなどを紹介。その後、明
治維新になって日清、日露戦争、太平洋戦争へと進んだ歴史、戦後の「日
本国憲法」が果たした大きな役割を訴えました。その憲法がいま攻撃にさ
らされているなかで「日本国憲法」を守る重要性を訴えました。

 講演後、会場からの質問にも丁寧に答え、「大学の総長という重責を生
かし憲法を守りたい」と結び、会場の大きな拍手に包まれました。

 なお集会では開会あいさつを「九条の会・ちばけん」の野口宏事務局長が、
閉会のあいさつを「九条の会・千葉地方議員ネット」の浦田秀夫議員が行い
ました。